手術室数:4室
手術科 :外科・脳脊椎外科・泌尿器科・内科・形成外科・皮膚科・婦人科・麻酔科など
専任麻酔科医が1名、看護師8名(うち師長1名、主任看護師1名)
中央材料室は、看護助手1名で手術室スタッフが兼任で対応しています。
手術には医師・看護師だけでなく、多くのコメディカル(放射線科、生理検査、臨床工学技師など)が携わります。
スタッフは麻酔医・看護師・看護助手です。時間外・夜間・祝祭日・土日曜日の緊急手術にも24時間体制で迅速対応しています。
麻酔科外来の診察も手術室看護師が務めています。
脳神経外科 脊椎センター開設に伴い、2012年9月から腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性側弯、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアに伴う神経根の除圧に内視鏡を利用して手術を行っています。
最小侵襲で8mmの内視鏡を使用して行うため、翌日退院が可能です。通常では局所麻酔で患者と話しながら手術を行ないます。
当院ではPED(内視鏡下脊椎手術)を実施しています。
☆椎間板ヘルニア手術における従来ほ手術法(LOVE法)とPEDの比較
従来の手術法(LOVE法) | PED(内視鏡下脊椎手術) | |
傷の大きさ | 4-5cm | 8mm |
手術時間 | 1時間 | 1時間 |
麻酔方法 | 全身麻酔 | 局所麻酔+静脈鎮静麻酔でも可 |
出血量 | 100cc | 数cc |
切開範囲 | 筋・椎弓(骨)・黄色靭帯を切除 | 筋・骨・靭帯は切らない |
手術後の安静 | 翌日朝から歩行可 | 2時間後から歩行可 |
食事開始 | 翌日の朝から | 当日の夕方から |
入院期間 | 1週間から10日 | 翌日退院の2泊3日 |
*LOVE法とは、日本で主流の椎間板ヘルニア手術法です。全身麻酔下で、背中を4-5cmほど皮膚を切り、目視下で腰椎の一部を削って、神経を圧迫している飛び出した組織を切除・摘出する手術方法です。
PEDの主な特徴
@切開部が小さい @関節・筋肉の損傷がない @局所麻酔でも行える
@従来の方法に比べて術後の痛みは軽く、手術終了後から歩行可能で翌日退院ができます。
*手術している場所を、レントゲンで確認しながら、安全第一で手術しています。 |
*内視鏡手術は、ハイビジョンモニターを使用することで明るく、より鮮明な映像を見ながら行われています。
*手術の際にできる傷は8mmくらいです。全身麻酔下で行われていますが、局所麻酔だけでも実施可能です。
☆手術を行なう体位(姿勢)
*姿勢が保てるよう三角形の枕や顔を覆うお面を使います。
*事前に手術の体位を看護師と一緒に確認します。うつ伏せに寝た姿勢で、痛い所やしびれが強くなる事がないか教えて頂きます。
手術後、手術室看護師がお部屋を訪問させていただきます。手術を受けた際に気づいたことや苦痛に思われたこと、傷の痛みなどについて伺います。患者さん1人1人の声を大切にして、今後の手術室看護に活かしています。
手術室入口で患者誤認防止のためリストバンドでの本人確認と手術開始時にタイムアウトを導入しています。タイムアウトとは、「ちょっと待って」とか「手を休めて」といった意味です。
当院では麻酔導入後の手術開始時に、執刀医・助手医師・看護師・麻酔科医の全員が揃ったところで、患者氏名、術式・手術部位・手術体位・感染症などを口頭で確認し合い、患者情報の共有と事故防止に努めています。また、局所麻酔の際は、患者さんに実際にお名前を名乗って頂き確認しています。
当院手術室では、スタッフ各自が自己研鑽に勤め、より安全・安楽な手術が提供できるよう日々頑張っています。
形成外科や皮膚科で行なわれている眼瞼痙攣および片側顔面痙攣のボトックス毒素局所注射を麻酔科外来でも行えるようになりました。眼の周囲や顔面の筋肉が異常に緊張して起こるピクピク感や、引きつったりする症状に対する治療です。
ボトックス療法は事前登録や薬剤の取り寄せに1週間程度かかるため、初診後治療実施日を予約することになります。