人工呼吸器

hospital_jinkou_kokyuki成人の呼吸数は12~20回/分、換気量(一回の呼吸で出入りする空気の量)は約500mlで運動時の換気量はこの7~10倍になります。
空気中には酸素が約21%二酸化炭素が約0.03~0.04%存在していて、これを吸気として体に入れ、呼気として体から出ていく時は酸素が約16%二酸化炭素が約4%になります。つまり約5%の酸素が体に吸収され、残りの約16%は吸収されずにそのまま呼気として排出されています。体内で生じた二酸化炭素は呼気として排出されるため呼気時では多くなっています。207019
人は普段、絶えることなく呼吸をしていますが、病気や何らかの原因で正常に呼吸をすることができなくなり、酸素を体に取り入れ(吸気)、体の中に溜まった二酸化炭素を排出(呼気)する事が困難になった患者様に代わって呼吸の補助または代行する機器を「人工呼吸器」と言います。

呼吸器には、マスク式のものや口や鼻に細いチューブを入れる気管内挿管、気管を切開し直接チューブを挿管するものがあります。