その2 床ずれって何?

床ずれって何?

 「床ずれ」「寝だこ」「褥瘡」いろいろ呼び方はありますが、皆さんのお宅では大丈夫ですか?
 長い時間同じ体位で寝ていたり、車椅子に座っていたりすると同じ部位が圧迫され、皮膚が赤くなり、水ぶくれができ、皮がむけてきたりと床ずれができてしまいます。
 早期なら、フィルム材で保護しておけば悪化せずにすむ場合もありますが、放置しておくとどんどん悪くなってしまいます。
 「エアマットを使っているから大丈夫!」「自分でちょっとずつ動いてくれるから向きを変えなくてもいいわ」と思っているあなた。それは危険です。
 エアマットも頼りすぎはいけません。やはり人の手で向きを変えたり起こしたりすることがとても大切です。病院のように2時間毎とは言いませんが、オムツを換えるときにお尻も確認し、向きを変えるようにしてください。

床ずれができやすい部位

仙骨部(お尻の中心)坐骨部(座ったときに当たる部分)大転子部(横になったときに当たる腰の部分)踵、肩等々。骨が出っ張っている部分は特にできやすいので注意が必要。

できてしまってからでは、痛いし、家族もガーゼを変えたりしなければいけないので大変ですよ・・・。

皮膚のトラブルについて

身体がかゆがったり、湿疹ができたりしていませんか?。そんな時どうしたら?と思うことはありませんか?寝たきりだとなかなか皮膚科にも行けないし困りますね。
わきの下や股の間が赤くなったり、薄く皮がむけたりしていませんか?熱めのお湯で拭いた後、乾いたタオルでしっかり水気をふき取ってください。昔はベビーパウダーを付けたかもしれませんが今は皮膚呼吸ができにくくなるからとパウダーは付けなくなりました。もし密着しているようであれば小さめのタオルを挟むなどして密着を避けましょう!
それでも赤みが強く薄く皮がむけたりしているようであれば軟膏が必要になってきます。主治医の先生に相談して塗り薬をもらってください。可能であれば皮膚科に受診することも大切です。
薬を塗るときは、必ず熱めのお湯でよく拭き乾かしてから塗ってください。前に塗った薬に上塗りしては効果がありません。
股の間はオムツなどでかぶれ易いので特に注意が必要です。太っている人は特に注意してください。股ズレを起こしやすくなかなか治りません。可能であれば少しの時間でもオムツを外し、風通しを良くしてあげることも大切です。
 寒くなり空気が乾燥してきました。それと同じように皮膚の感想が目立つ人もいます。入浴や清拭の後、保湿クリームをたっぷり塗り皮膚の乾燥を防ぎましょう。かさかさ肌のかゆみのある人には効果的だと思います。