PMDA医療安全情報No.52
PMDA医療安全情報No.52(2017/12/20)(PDFファイル1360KB)
開放式脳室ドレナージ回路使用時の注意について
事例1)体位変換後、ドリップチャンバーのフィルタークランプを開放し忘れたところ、オーバードレナージが発生し、患者が頭痛と吐き気を訴えた。
事例2)清拭終了後、クランプを開放したが、ドリップチャンバー上部のフィルターが脳脊髄液で濡れていたため、オーバードレナージが発生し、患者が頭痛を訴え脳出血を認めた。
事例3)移動後にクランプを開放したが、ドリップチャンバー上部にあるチューブが潰れていたため、オーバードレナージが発生し、患者に出血・麻痺を認めた。
開放式脳室ドレナージの取扱い時の注意点(その1)
体位変換後は、すべてのクランプが開放されているか必ず確認すること。
開放式脳室ドレナージの取扱い時の注意点(その2)
清拭終了後、移動後は、フィルターの濡れやフィルタークランプのチューブの潰れがないことを確認すること。