専門外来と特色

閉塞性動脈硬化症(歩くと足が痛い・足の壊死や潰瘍)などについては、当院での治療が困難な場合は浜松医科大学血管外科との連携を取って治療していますが、腸骨動脈ステントや内服治療については、当院医師と協力し、可能な限り当院で治療を行っています。
腹部大動脈瘤については浜松医科大学血管外科にて従来の開腹人工血管置換に加え、低侵襲である県内では数少ないステントグラフト手術を多く行っている施設のため、浜松医科大学への紹介が多いのですが、患者さんのご希望により静岡市内の病院への紹介も行っております。手術前の経過観察や手術後の定期的な受診は当院で可能です。
下肢静脈瘤はこれまで当院で多くの症例を経験しており、手術をした方が良い方には1泊2日の入院手術から、入院を必要としない外来手術まで、患者さんの病状により、さまざまな治療を選択しております。手術が必要でない方には弾性ストッキングの処方も外来で行っており、学会の認定を受けた専門の看護師が着用指導を行っております。また外来では硬化療法も行っており、様々な治療が当院で完結可能です。
深部静脈血栓症は近年エコノミークラス症候群として認識が高まっている疾患です。本疾患についても当院での多くの経験から、患者さんの重症度に応じた治療を行っております。
当院生理検査室に設置されております空気容積脈波検査器機”[生理検査室 機器説明]“は、主に静脈疾患の診断に有用な検査ですが、専門性が高い検査であり、静岡県西部地区でも数少ない病院にしかありません。当院ではその特色を生かし様々な静脈疾患やリンパ浮腫などの足のむくみに対する診断も広く行っております。