内視鏡を用いた脊椎手術

脳神経外科 脊椎センター開設に伴い、2012年9月から腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性側弯、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアに伴う神経根の除圧に内視鏡を利用して手術を行っています。

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最小侵襲で8mmの内視鏡を使用して行うため、翌日退院が可能です。通常では局所麻酔で患者と話しながら手術を行ないます。

当院ではPED(内視鏡下脊椎手術)を実施しています。

☆椎間板ヘルニア手術における従来ほ手術法(LOVE法)とPEDの比較

従来の手術法(LOVE法) PED(内視鏡下脊椎手術)
傷の大きさ 4-5cm 8mm
手術時間 1時間 1時間
麻酔方法 全身麻酔 局所麻酔+静脈鎮静麻酔でも可
出血量 100cc 数cc
切開範囲 筋・椎弓(骨)・黄色靭帯を切除 筋・骨・靭帯は切らない
手術後の安静 翌日朝から歩行可 2時間後から歩行可
食事開始 翌日の朝から 当日の夕方から
入院期間 1週間から10日 翌日退院の2泊3日

*LOVE法とは、日本で主流の椎間板ヘルニア手術法です。全身麻酔下で、背中を4-5cmほど皮膚を切り、目視下で腰椎の一部を削って、神経を圧迫している飛び出した組織を切除・摘出する手術方法です。

PEDの主な特徴

@切開部が小さい                                                         @関節・筋肉の損傷がない                                                    @局所麻酔でも行える

@従来の方法に比べて術後の痛みは軽く、手術終了後から歩行可能で翌日退院ができます。

 *手術している場所を、レントゲンで確認しながら、安全第一で手術しています。

*内視鏡手術は、ハイビジョンモニターを使用することで明るく、より鮮明な映像を見ながら行われています。

*手術の際にできる傷は8mmくらいです。全身麻酔下で行われていますが、局所麻酔だけでも実施可能です。

☆手術を行なう体位(姿勢)

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 *内視鏡手術は、うつ伏せ(腹臥位)で行います。

 *姿勢が保てるよう三角形の枕や顔を覆うお面を使います。

 

 

*事前に手術の体位を看護師と一緒に確認します。うつ伏せに寝た姿勢で、痛い所やしびれが強くなる事がないか教えて頂きます。