院長あいさつ
今回で4回目を迎える病院祭は、この病院に勤めるスタッフの皆さんが「この病院の事を市民に知ってもらいたい!」「病院が元気になってほしい!」「病気やその予防も知ってもらいたい!」「救急の蘇生術やAEDの使い方も知ってほしい!」などの思いで開催します。市立御前崎総合病院にとって2011年3月11日の東日本大震災に引き続く福島原発事故は、この病院の存続意義を鋭く問いかけました。「病院は原発のお金がなくなって大丈夫?」「原発の事故があったらどうやって患者さんは逃げるの?」「原発の近くでも医者は来てくれるの?」「先生は原発に賛成なの?」「原発から3kmの病院で被災者を助ける事ができるの?」などという問いかけです。以前であれば、原発は安全であり、病院は地域医療や原発事故(小事故)対策にも必要ですと答えてきました。しかし、現在は答えに窮して黙り込むしかありません。確かにこの病院は原発のお金によって設立され運営されています。しかし、私たち病院で働く者にとって、この病院は、田舎のお年寄りが多い普通の病院です。病院のスタッフは、患者さんが早く元気になってほしい、元気に歩いて退院してほしい、不治の病の患者さんには安らかな最期を迎えてほしいと願っています。昔から事を成す時大事なことは、天の時、地の利、人の和だと言われています。これに当てはめると本院は、「天の時」は最悪、「地の利」も最悪であり「人の和」しか頼るものはありません。どうぞ、ご来院されて本院の「人の和」のよさを確かめてください。心から皆様のお越しを歓迎します。