市立御前崎総合病院について
本院は、歴史をひもとくと昭和61年に浜岡町民の強い要望で設立されました。人口2万数千人足らずの浜岡町が総合病院を建設し、運営したのですから、大変な苦労があったものと思います。また、旧御前崎町と旧浜岡町が合併して平成16年に御前崎市が誕生し、本院も市立御前崎総合病院と改称されました。本院は、順調にその規模と診療科を充実させてきました。しかし、平成16年度からの新研修医制度の始まりと医療費抑制政策によって、全国的な医師不足の例にもれず、本院から多くの診療科の医師が引き上げ、常勤医の不足と財政負担の増大などで本院も大きな打撃を受けました。現在は、この痛手から何とか立ち直ろうとする途上にあります。しかし地域医療を取り巻く環境は依然として厳しく、体力の弱い病院から順次消滅していますが、これからも市場原理にもとづいて病院の取捨選択が行われると思われます。現在、本院も病院の改革・改善を懸命に実行しようとしています。しかし、医師数の減少と一般病床の縮小、病棟の閉鎖が進行しており、困難な状況が続いております。