尿検査結果について
検査項目 | 説明 | 考え得る疾患 | 基準値 | |
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尿蛋白 |
尿中の蛋白は健常人でも少量含まれていますが、通常の定性検査ではほとんど検出されません。蛋白尿は生理的蛋白尿(運動後・入浴後・発熱時などに出ることがあります)と病的蛋白尿に分類されます。 |
高値疾患ネフローゼ症候群腎盂腎炎糸球体腎炎膠原病妊娠中毒症尿管・尿道・膀胱の炎症や結石、腫瘍 等 |
(-) | |
尿糖 |
通常、ブドウ糖はほとんどすべてが尿細管で再吸収され血中に戻されますが、糖尿病をはじめとするいろいろな原因で血糖値が上昇すると、再吸収されきれずに残った糖が尿中に排泄されます。 |
高値疾患糖尿病膵炎甲状腺機能亢進症重篤な肝障害 等 |
(-) | |
尿潜血 |
血尿は、全身性の出血傾向、腎、尿路、泌尿器系の腫瘍、炎症、異物、先天性異常などいろいろな成因によって起こります。 |
高値疾患急性腎炎腎うっ血ネフローゼ症候群尿管・尿道・膀胱の炎症や結石腫瘍ヘモグロビン尿を伴う疾患ミオグロビン尿を伴う疾患 等 |
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尿ウロビリノーゲン |
ビリルビン(赤血球中のヘモグロビンが変化してできます)が分解されて出来たものです。健常人でも尿中に一定量排出されます。 |
高値疾患肝硬変肝細胞障害うっ血性心不全悪性貧血溶血性貧血等低値疾患胆道閉塞膵頭部腫瘍 等 |
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