大腸内視鏡検査

内視鏡を用いて、直腸から盲腸(小腸のおわり)までの病変を確認します。内視鏡の先端に内蔵されたCCDカメラで粘膜の撮影を行い、病気の有無を診断します。

検査までの流れ

検査3日前より、消化の良いものを食べ、前日は21時以降は絶食してください。水やお茶は1日1,000㎖以上飲んで下さい。

当日、朝食は絶食です。水やお茶は200ml以上お飲みになってください。

検査方法

左下横向きの状態で内視鏡を肛門から挿入し、適宜体位変換をしながら、深部に進め病変を観察していきます。検査中、腸を伸ばしたり曲げたりする時に、痛みを伴うことがありますので、基本的には鎮静剤や鎮静剤を使用します。鎮静剤を使用した方は、当日の自転車・バイク・自動車の運転は禁止となります。検査後、2時間程度、休憩してから帰宅していただきます。

※検査目的

当センターでは、予防医学を目的として検査を実施しております。検査の有無を判定いたしますが、ポリープの切除は行いません。精密検査が必要な場合には、改めて医療機関を受診していただくことになりますので、ご了承ください。

検査日時

ご相談ください。

注意事項

検査対象者(①~⑬以下のすべてがあてはまること)

※安全のため、一つでも当てはまらない項目がある場合、当院健診センターでの検査はお断りさせて頂いています。

① 現在、血便・便秘・下痢・腹痛などの症状はない。

② 現在、小腸・大腸・肛門に関する病気で治療中または経過観察中ではない。

③ 先天性疾患、脳疾患(脳梗塞・脳腫瘍・認知症等)、神経疾患などの病気ではない。

④ 整形外科的疾患等、体の不自由ではない(車椅子の方は、ご遠慮させていただきます)。

⑤ 自力にて、下剤の内服やトイレでの排泄ができる。

⑥ 過去に大腸検査で、挿入困難であると言われたことはない。

⑦ 体重100kg以下である。

⑧ 現在、糖尿病で内服中やインスリン注射治療中ではない。

⑨ 現在、高血圧のコントロールは良好である。

⑩ 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)による息切れ症状はない。

⑪ 心臓の病気(不整脈・心筋梗塞・狭心症・心不全・心筋症等)、心臓の手術後ではない。

⑫ 心療内科や精神科に通院中の方、安定剤や抗うつ剤を内服治療中ではない。

⑬ 妊娠中・妊娠の可能性のある方・授乳中ではない。

※偶発症

偶発症の頻度は0.07%(約14,000検査に1例)、死亡率は0.001%(10万検査に1例)と報告されています。大腸内視鏡検査の偶発症は、腸管に穴が開く(腸管裂孔)60.7%(合併症のうち)、ポリープ切除後の出血20.5%等があげられます。また、鎮痛剤・鎮静剤・前処置剤の副作用による偶発症も報告されています。万が一、これらの偶発症、不測の事態が生じた場合には、内視鏡的・外科的手術(緊急手術)を含めた最善の処置を行います。その際の費用は、保険診療にてご本人の負担となります。