Q8.授乳中、抗インフルエンザ薬の服用は、赤ちゃんに影響ありませんか?
A8.抗インフルエンザ薬が母乳に移行するとしても、ごくわずかでほとんど影響ないと考えらえます。
現在日本で使用されている抗インフルエンザ薬は、オセルタミビルとザナミビル 、ラニナミビル、ペラミビルがあります。そのうちザナミビル、ラニナミビルは吸入薬で、体内に 吸収される量は少なく、母乳中への移行はほとんどないと考えられますので、授乳中のお母さんに使用するの に適しているとされています。また、オセルタミビルも、内服した場合の血中の薬の濃度は低く、母乳中に移行したと しても、赤ちゃんへの影響はほとんどないと報告されています。 ペラミビルは注射薬で、口から飲んだ場合、 薬の吸収率は低いので、赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられます。
*アマンタジンは、以前A型インフルエンザの治療に使われて
いましたが、ウイルス耐性が問題となり、現在は、ほとんど使用されていません。
授乳婦にも使用されることはありません。