MRIについて

MRI・・・最近よく耳にする検査の名前ですよね!それではMRI検査ってどんな検査なんでしょう!

みなさんご存知ですか?

MRI検査では色々な方向から体の断面像を撮影することが出来ます。レントゲンやCTなどと違いX

を一切使用せず、強い磁石と電波で撮影するというのが特徴です!

磁石と電波で身体の中身が分かってしまうなんて凄いと思いませんか?

今回は、そんなMRIについて少しだけお話したいと思います。

 

磁石と電磁波で撮影・・・?

まずはMR装置本体の様子をお見せします。

mr

外観はこんな感じです!

CT装置に似た感じもしますが、CTより奥行きが

あるトンネルの中に身体がすっぽりと入ってしま

うイメージとなります。

 

 

 

mr2

 上の写真のドーナツ型の中身がこんな感じです!

この中に強力な磁場を発生させる超伝導磁石と呼ばれる

磁石、電磁波を発生させる装置と身体から出てくる信号

をキャッチする装置が入っています。

こんなの作っちゃうなんて人間てすごいですよね!

ちなみにこれ6トン位あるんです。

 

 

 

人間の身体は6070%が水、2030%が脂質でできているんですが、それらには多くの

水素原子含まれています。その水素原子の中にある原子核の密度と状態を画像化するの

MRI装置(検査)です。強力な磁場の中で水素原子の原子核に電磁波を与えると、その

原子核はエネルギーを帯び、電磁波を切るとそのエネルギーを放出します。それをキャッチ

し、画像化するんです。

 何のことだかサッパリ???ですよね!要するに簡単に言っちゃえばこういうことです。

 とてつもなく強力な磁場の中に身体を入れて、そこに電磁波(FMラジオで使う電波と同

じもの)を与えたり切ったりするとあら不思議!身体から信号が出てきて身体を色々な方向

からバッサリ切ったような画像が撮れちゃうんです。

 

MRI検査の写真てどんなものなんでしょう?

  頭の血管です

mr3

CT検査では造影剤という薬を使わないと

血管を細かく描出することは出来ませんが、

MRI検査では造影剤を使わずにここまで

血管を描出することができます。

(全ての部位でここまで血管を描出出来

る訳ではないでが・・・動脈瘤や狭窄の

発見に有効です)

 

 

膝関節の写真                  膝の半月板の写真(矢印の部分)

mr42無題

 

 

 

 

 

 

 

 

関節内の組織の様子や筋肉、靭帯の損傷具合・脂肪組織の様子など綺麗に描出できます。

普通のレントゲン写真では見落とされてしまうような骨の損傷(骨折)などもMRI検査

なら発見できることもあります。

 

胆のうや膵管の写真

無題

これも薬剤を使用せず(飲み薬を使用することはあります)

撮影でき、胆石など胆嚢の中の様子や膵臓の中の管を見る

ことができます。

 

 

 

指の関節写真

mr7

指の関節のように非常に細かい部分でも

関節や靭帯、皮下組織の様子が分かります。

 

 

 

MRI検査は他の検査と違い検査時間が長かったり(通常の検査であれば20~30分位)検査中の

音がうるさかったりします。また検査中は装置の写真で示した通り狭いところに入る為、閉所

が苦手な方には少し辛い検査となってしまいますが、閉所などに対する少しの勇気と少しの我

慢さえ出来れば、寝ているだけでこんなに綺麗な写真が撮れて身体の悪い所が分かります。

素晴らしいことだと思いませんか?

できるだけリラックスできるように、音楽を流したり耳栓をお渡しして検査をするようにして

います。不安なことがございましたら、担当技師に申し出ください。