あなたの「コレステロール」を見直そう

あなたの「コレステロール」を見直そう!!

★あなたのコレステロール値は??

脂質異常症の診断基準(空腹時採血)
LDLコレステロール・・
140mg/dl以上
HDLコレステロール・・
40mg/dl未満
中性脂肪(トリグリセライド)・・
150mg/dl以上
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版

★コレステロールってなに??

人間の体に存在する脂質のひとつです。
「体に悪いもの、よくないもの」というイメージがありますが、細胞膜やホルモン、ビタミンDなどの材料となる、生命の維持に必要な成分です。
コレステロールは血液の中にとけて肝臓から体中の細胞に運ばれます。
コレステロールを全身の組織の細胞に運ぶ→→→LDL
余分なコレステロールを全身から肝臓に戻す→→HDL

★コレステロールが高いとなにが問題??

血液中にLDLが増えると、血管の内壁に沈着してこぶを作り、血管がかたくなります。
これが動脈硬化です。動脈硬化が進むと血管の中が狭くなって血流が悪くなったり、
こぶが破れて血栓と呼ばれるかたまりができ、心臓や脳に流れていき、血管を詰まらせたりします。血栓が心臓血管を詰まらせるのが心筋梗塞、脳の血管を詰まらせるのが脳梗塞です。
動脈硬化予防のためには、コレステロール値に注意する必要があります。

食べ過ぎに注意が必要な食品

コレステロールは卵や肉、内臓、魚卵などに多く含まれ、とりすぎると血中のLDLコレステロールを増加させますが、個人差があり、影響を受けない人もいます。
高LDLコレステロール血症の人は、1日200mg未満に制限することが推奨されています。

カロリー/コレステロールmg

★食材・加工食品★

・豚バラ薄切り1枚(20g)・・・・・・79kcal/14mg
・鶏もも皮付き1枚(210g)・・・・・428kcal/187mg
・ベーコン1枚(18g)・・・・・・・・73kcal/9mg
・卵1個(正味53g)・・・・・・・・・80kcal/223mg
・マヨネーズ大さじ1杯(12g)・・・・80kcal/18mg
・するめいか200g(正味140g)・・・・116kcal/350mg
・ししゃも1尾(15g)・・・・・・・・27kcal/44mg
・イクラ大さじ1杯(18g)・・・・・・49kcal/86mg
・普通牛乳210g・・・・・・・・・・141kcal/25mg

★菓子パン・菓子★

・クリームパン1個(110g)・・・・・336kcal/143mg
・チーズケーキ1個(105g)・・・・・334kcal/179mg
・シュークリーム1個(70g)・・・・・160kal/161mg
・カステラ1切(50g)・・・・・・・・160kcal/80mg

★ファーストフード★

・フライドチキン約240g・・・・・・・784kcal/202mg
・ハンバーガー1個・・・・・・・・・669kcal/112mg

★外食メニュー★

・チャーハン・・・・・・・・・・・・551kcal/146mg
・豚角煮入りとんこつラーメン・・・・732kcal/249mg
・カツ丼・・・・・・・・・・・・・・1023kcal/394mg
・カルボナーラ・・・・・・・・・・・1161kcal/374mg
・ミックスお好み焼き・・・・・・・・999kcal/325mg

高コレステロール血症を予防する3つの食べ方

(1)余分な油脂をとらない(飽和脂肪酸)

<減らす>

  ・揚げ物を食べる回数を減らす。
  ・間食は、バターやクリームなどの油脂を含むお菓子の量を減らす。
  ・ショートニングなどの加工油脂を使った加工食品を減らす。

<増やす>

  ・魚を食べる回数を増やす。

<変える>

  ・肉は脂身の多い部分よりも、赤みを選ぶ。
  (バラやロース、鶏の皮など脂身の多い部位を控える)

(2)食物繊維をたっぷりとる

<増やす>

  ・野菜の量を増やす。(1日350g以上が目安)
  ・大豆や大豆製品の量を増やす。
  ・海藻やきのこの量を増やす。

<変える>

  ・主食にはより精製度の低い穀類(玄米など)や雑穀入りを選ぶ。

(3)抗酸化ビタミンをたっぷりとる

<増やす>

  ・緑黄色野菜の量を増やす。(1日120g以上が目安)
   ◎かぼちゃ トマト にんじん ほうれん草 ブロッコリー ピーマンなど

出典 栄養と料理

血中のコレステロール値が基準値を多少はみ出していても、自覚症状はありません。しかし、血中のコレステロール値が高い状態が続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります。まずは食事内容や生活習慣を見直して、動脈硬化の進行を防いで、心筋梗塞・脳梗塞を予防しましょう。