血液検査について(第3回)
第2回は 「白血球は戦う兵隊さん」を紹介しました。
血液検査の中には、「赤血球」、「白血球」のほかに「血小板」があります。
今回は<血液検査について>、第3回:「血小板はやさしい看護婦さん」と題して血小板の働きについてお話しします。
〈正常な血小板〉
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血液中には第1回、2回でお話した白血球や赤血球があり、それらの隙間に隠れたように存在する小さな仲間がいます。顕微鏡で見るとゴミのように見える小体です。
大きさは、赤血球より小さく、直径1~3μm(1mmの千分の1が1um)です。(左図参照)
骨髄内の巨核球と呼ばれる母細胞の細胞質がちぎれて血液中に出現したものです。
正常では,血液1μℓ当りおよそ15万~30万個存在し,循環血中での寿命は約10日程度で、白血球同様余り長生きできません。短い命ですが「止血」となると、張り切って働いてくれます。
〈血小板のはたらき〉
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血小板は、白血球、赤血球とともに血液中の有形成分の一つで,止血,血液凝固にきわめて重要な役割を果す小細胞片です。
血小板は,血管外に出るともろく,凝集しやすい。細い血管が傷つくと,数秒後には血小板が血管表面に集まり,互いにくっつき (凝集) ,すみやかに小さい塊(血栓)をつくって,傷口の血をとめる仕事を担っています。血液1μl中の血小板数が10万個以下で血小板減少症、40万個以上で血小板増多症とされます。
〈血小板が少なくなると・・・〉
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血小板が10万個以下になると血が止まりにくくなり、さらに5万個を切ると、自然に鼻血が出たりします。
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また、足を軽くぶつけただけで皮下出血が始まって紫色の斑点が出たりします。3万個以下では腸内出血や血尿、2万個以下になると生命も危険になります。ですから、ちょっとしたことで青あざができたり、出血がなかなか止まらなかったり、また鼻血が出やすいとか、貧血があって慢性出血が疑われるときには、必ず行なわれる検査です。
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私たちの体にとって、血小板はこのように傷口をやさしく包み治してくれる「看護婦さん」と同じです。