血液透析って何?
前回説明した慢性腎不全(CKD)が進行してしまった際の治療の1つを説明させていただきます。
総合病院などでよく聞く「透析室」では何をしているのか、説明したいと思います。
・透析とは
半透膜と言われる膜を使用し血液を綺麗にします。ダイアライザーといわれる筒の中に何本もの半透膜でできたファイバーが入っておりそのファイバーの内側を血液が流れ、外側に透析液という液体が流れています。
・頻度はどのくらい
多くの透析患者さんは週に3回、1回4時間の治療を行っています。お盆も正月も欠かさず行う必要があり休むことはありません。
・血液はどこから採るのか
治療の時に血液を綺麗にすると説明がありましたが、必要になる血液の量は非常に多く1分間に200mlもの血液を必要とします。
「シャント」といわれる血管を手術で作成し、その血管に太い針を刺して治療を行っています。
・治療の実態
日本では約30万人が透析治療を行っています。透析治療の導入平均年齢は69.68歳(2017年)であり高齢な方が比較的に多いです。
・最後に
透析室では透析の治療を医師、看護師、臨床工学技士、看護助手と様々な職種の人で構成されており患者さんの治療にあたっています。患者さんに安全で安心できる医療を提供できるように日々仕事に励んでいます。