市立御前崎総合病院 薬剤科ICT 境澤 潤
インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。インフルエンザから、皆さん一人ひとりを守るためには、まず、インフルエンザそのものを良く知ることが必要です。それでは、あなたが日頃抱いているインフルエンザへの質問にお答えします。
市立御前崎総合病院 薬剤科ICT 境澤 潤
インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。インフルエンザから、皆さん一人ひとりを守るためには、まず、インフルエンザそのものを良く知ることが必要です。それでは、あなたが日頃抱いているインフルエンザへの質問にお答えします。
A1.
普通のかぜの多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。
一方、インフルエンザは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れ、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。
また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。
A5.
抗インフルエンザ薬は、大きくわけて内服薬・吸入薬・注射薬と3つに分類されます。
内服薬・・・・・<利点>乳児から高齢者まで幅広く使用できる。
<欠点>消化器系の副作用がある。
10歳代の未成年の使用が差し控えられている。
吸入薬・・・・・<利点>感染部位に直接作用するため、副作用が少ない。
<欠点>咳がひどいと使用できない。
幼児以下の使用は、やや困難。
注射薬・・・・・<利点>重症患者、0歳児でもに使用できる。
<欠点>他と比べて高価である。
他の製剤が使えない方に限る
*抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用のためには、早期に医療機関に受診することが重要です。