とても暑い環境の中にいると体の中の水分が不足(脱水状態)することで体温が上昇し身体の機能が適応できなくなってしまいます。これを熱中症といいます.つまり、暑い環境で脱水状態が長い時間続くと熱中症を引き起こしやすくなります.
軽度の場合、のどの渇きに加え、こむら返り、めまいなどの症状が出ます。
重症の場合、意識消失や体に重い障害を引きおこし、時に死亡することもあり大変危険です。
1)夏の食中毒(感染性胃腸炎)による脱水
下痢や嘔吐、熱によって体内の水分が急激に失われます。
2)水分経口摂取不足による脱水(特に高齢者!)
外出中や夜間のトイレを気にして水分を控えると脱水を起こしやすくなります。
3)高温な環境での発汗による脱水・体温の上昇
炎天下での高校野球・少年野球の応援や屋外での作業、長時間の散歩、運動 室外だけでなく、室内でも汗がたくさん出るときは、要注意です。特に熱帯夜の場合は、寝ている間に脱水症になることがあります。
1)夏の食中毒による脱水を予防しよう。
「冷蔵庫に入れておけば大丈夫」と過信しない。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。食中毒を防ぐためには、細菌やウイルスを食べ物に「つけない」、「増やさない」、「やっつける」「ひろげない」を心掛けましょう。
もちろん、調理や食事の前は、手をしっかり洗うことも大切です。
2)栄養のバランスのよい食事をしっかり取りましょう
食事にも水分が含まれています。食事中の栄養はゆっくり体に補給され、熱中症に負けない体を作ります。
3)夜、寝る前にひとくち水分を取りましょう
外出中や夜間のトイレも気になりますが、この暑い季節は、脱水を引き起こし、熱中症になる危険があります。一口の水分なら、尿になるまえに汗で出てしまいます。
4)高温な環境に注意しましょう
炎天下での作業や運動は、なるべく控え、涼しくなるように衣服を工夫し直接日光に当たらないように帽子や日傘で暑さ対策しましょう。室内は、すだれやカーテンなどで日光を遮り、窓をあけて風通しを良くすることで適温にしましょう。それでも暑いときは、エアコンや扇風機を使用して室温を適度に保ちましょう。冷却シートや氷枕などの冷却グッズも利用しましょう。
5)のどが渇く前に水分をこまめに取りましょう。
暑いときの外出は、飲み物を持参して早め早めの水分補給をしましょう。 暑くてたくさん汗をかく場合は、水だけではなく、塩分も適度に取りましょう。スポーツ飲料でもいいです。市販されている経口水補液もお勧めですが、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。