血液検査について(第2回)

第1回は 「赤血球は運び屋さん」を紹介しました。

血液検査の中には、前回掲載した赤血球のほかに「白血球」があります。

今回は第2回として「白血球は戦う兵隊さん」と題してお話しします。

第2回  白血球は戦う兵隊さん

〈正常な白血球の形〉

正常な白血球大きさは種類によって異なりますが6~30μm(1mmの千分の1が1μm)。血液1立方ミリメートル当り3500~9000個で赤血球数に比べ極端に少ないのが特徴です。白血球の構成は、顆粒球(50~70%)と単球(5%)とリンパ球(30~50%)に分類されます。顆粒球は好中球、好酸球、好塩基球の3種類があります。

今回はこの白血球(好中球について)の主な役割についてお話しします。

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白血球は、病原体やウイルスなど、身体に進入してくる異物を取り込んで消化するのが特徴です。お城を衛る「兵隊さん」と同じです。 この兵隊さんは、普段血液中をあっちこっちとふらふらしていますが、体内で敵(異物)を発見するとアメーバ運動をしながら敵に向かって突進して行きます。敵を捕まえる時には、素手ではなく免疫ブログリンという「手」のような道具を使い捕まえます。この兵隊さんが敵を捕まえ、食べてしまい片づけまでする一連の働きを「貪食」といいます。                                     みなさんの体に細菌感染が起き、血液検査で調べてみると白血球数が多くなってきますこれは身体が敵(細菌)と戦ってくれるよう兵隊さん(白血球)を増やしてくれているからです。

 

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寿命を迎えた白血球は、脾臓(ひぞう)や肝臓で破壊されます。白血球の寿命は、赤血球(120日)の寿命よりも短く、数時間~数日程度となっています。短い命の兵隊さん(白血球)ですが、我々の身体(お城)を守るために、重要な役割を担っています。